カシミアとは?

カシミヤとは?毛の等級や種類、特徴をわかりやすく解説!

カシミヤとは?

 カシミヤとは、カシミヤ山羊から採れた産毛のことです。寒気や乾燥に強いカシミヤ山羊の細くて艶やかな産毛は、古来より多くの人たちに暖を取る手段として愛用されてきました。カシミヤ山羊は主にモンゴル、中国、インド、イラン、アフガニスタン、ロシアなど四季の寒暖の差が激しい内陸部の高地や山岳地方にて自然に近い状態で飼育されています。

 これらの地方では冬季の気温が氷点下約30度程度にまで下がり、カシミヤ山羊の身体には厳冬から身を護るため外側の太い刺毛の下に非常に細い産毛が生えます。夏に向かう気温の上昇とともに産毛は抜け落ちますので、梳きとりの時期は一年に一度。産毛が抜け落ち始める直前の5月頃、クシで丁寧に梳きとっていきます。

 1頭あたりの産毛量は非常に少なく、80~100gほどしか採ることができません。更にその中から細くて長い繊維だけを選別し、様々な工程を経てカシミヤ糸・生地・製品へとなります。衣類に置き換えてみると、セーター1枚つくるためには約3頭分の産毛、コート1枚つくるためには約24頭分の産毛が必要といわれています。

 カシミヤ原毛は、色別するとホワイトカシミヤ、ウォームグレーカシミヤ・ベージュカシミヤ・ブラウンカシミヤの4色に分類されており、各色の中で品質によって等級分けされていて、中でもホワイトの一級が最も高価なものになります。

 数多くある繊維の中で、軽くて柔らかい、なめらかで温かい、上品な艶をもつなど、繊維としての魅力が多いカシミヤは、その希少性もあって「繊維の宝石」ともいわれる所以なのでしょう。

① 特別な肌触りの理由

カシミヤ繊維の平均直径は14μm(μmは1/1000ミリ)前後と、羊毛や他の動物繊維に比べて細いため、チクチクと皮膚を刺激しません。一番細い高級羊毛のジロンラムでも16μm、エクストラファインウールは19.5μm、メリノウールは23μm、アルパカは24〜31.5μm、モヘヤはもう少し太くて30〜50μmですので、その細さは毛素材で一番細いといえます。そして、羊毛に比べると伸縮率が40%以上も高いため、生地や製品になったときに、しなやかでとても柔らかい肌触りがうまれます。

② 艶やかさと光沢感

繊維表面は鱗状のスケール(キューティクル)で覆われています。羊毛繊維のスケール形状は、カシミヤより複雑で数も多く凹凸なのに対して、カシミヤ繊維は数が少なく滑らか。動物繊維の中でも特に綺麗なスケール形状を保持しています。スケールが多く突起が大きいと皮膚刺激の原因になります。

スケール形状が凸凹していると、光の乱反射によって光沢は無くなりますが、表面がフラットであればある程、光は綺麗に反射して光沢は増加します。また、天然カシミヤに含まれている油脂分が繊維表面を覆っていいることで、カシミヤ独特の素晴らしい艶やかさと光沢感、しっとりと滑らかな風合いを生み出しています。

③ 軽量・保温性/保湿性が高い

カシミヤ繊維は他の繊維より非常に細いという特徴をもっています。同じ太さの糸であっても、繊維が細ければ細いほど多くの繊維で束ねられた糸に仕上がります。クリンプ状で細いカシミヤ繊維は複雑によく絡み合うので、カシミヤの糸は、熱伝導率の低い空気をたくさん抱き込むことになります。カシミヤは繊維自体の熱伝導率も優れていますので、その糸を用いてつくられる生地は、外気を遮断し、放熱を抑えるという、二重サッシ窓の様な役割を果たしてくれます。熱伝導率が低い空気を、たくさん取り込むことのできるカシミヤ製品は、軽くて保温/保湿にも優れています。

カシミヤなどの動物繊維の表面を覆っているスケール(キューティクル)は、開閉して空気中の水分を取り込んだり吐き出したりするため、快適な湿度を保つように調整してくれます。これは天然繊維ならではの快適さで、化学繊維にはない特徴です。JISの公定水分率で、カシミヤ繊維は他の繊維より高い吸湿保温性が分かります。

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